- 【食育大事典】
- http://www.shokuiku.co.jp/
- (株)日本食品薬化が運営する食と健康に関する情報サイト「食育大辞典」。コンテンツの骨格は「食材」「栄養素」「症状・疾患」「健康レシピ」「まめ知識」で構成されている。キーワード検索やカテゴリー検索ができ、それぞれのカテゴリーは関連付けられていて、食材に含まれる栄養素の効用、症状・疾患に対応した栄養素とそれを多く含む食材、食材を使った健康レシピ・・と情報が次々にリンクされている。「食育まめ知識369 新茶をおいしくいただくコツ?」のコンテンツの中の「緑茶」をクリックすると「食材」の緑茶のページに飛ぶ。そこには、緑茶にはガンやアレルギー予防・老化防止など、健康増進の効果がある旨の説明があり、加えて関連情報の「主な栄養素」「効用」「おすすめレシピ」「選び方のポイント」にリンクされている。ここで「主な栄養素」の「カルシウム」に飛ぶと、そこから「多く含まれる食材」「摂取できるレシピ」にリンクがされている。また、緑茶の説明にある「動脈硬化」をクリックすると「症状・疾患」の動脈硬化の説明となり、関連する「効果的な食材」「健康レシピ」にリンクされている。といった具合に簡単操作のクリックだけで結構楽しめる。その他「ビタミン・CHECK」「健康ダイエット診断」「おやつ・カロリー・CHECK」・・のチェックシステムも楽しめる。
- 【味の素&味の素食の文化センター】
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http://www.ajinomoto.co.jp/
- 味の素本体のHPを見ると企業情報や商品情報をさておき「レシピ大百科」「アミノ酸大百科」といったコンテンツに力が入れられているのがわかる。「アミノ酸大百科」のページにある「バーチャルアミノ酸博覧会」には美容、医療、環境、健康とスポーツ、食のコーナーがあり、1908年に東京帝国大学の池田菊苗博士が昆布のうまみ成分であるグルタミン酸の抽出に成功した「UMAMIの発見」も紹介されている。また「アミノキッズ」はアミノ酸110番、アミノ酸実験隊、クイズなどがあり、小学生の学習
コンテンツとしても利用できる。一方、(財)味の素食の文化センターのHPを見ると。同財団が行っている「食文化に関する資料の収集と公開」等の事業の紹介のほか、公開施設として東京の品川と大阪に「食の文化ライブラリー」を開設していること、品川のライブラリーでは総合学習係を設けていて、総合学習のサポートを行っていることなどがわかる。グループでの自主学習や修学旅行を兼ねた総合学習の調査利用も可能であり、事前に連絡すれば資料の準備や学習室提供もしてくれる。一般にも開放されており文献資料や映像資料が 閲覧ができる。
- 【キッコーマンの食育活動】
- http://www.kikkoman.co.jp/shokuiku/
- キッコーマンのHPのトップページは「商品情報」「食を、知る・楽しむ」「企業情報」「What's NEW」で構成されている。「食を、知る・楽しむ」のページは「ホームクッキング」「しょうゆWord」「キッズキッチン」「国際食文化研究センター」などそれぞれたいへん充実しているが、ここではその中の「食育活動」を中心に紹介する。このページは同グループの食育への取り組みを総合的に紹介しており、「食育宣言」「食育スローガン」なるものの掲載にまず気が付く。学習コンテンツとしては「醸造を体感できる工場見学」のしょうゆ塾が注目される。歴史・原料・しょうゆこうじづくり・仕込み醗酵・しぼる・工場見学の順にしょうゆについて学習していくと最後に終了試験が用意されている。グループ社員が総合学習などで出前授業の講師を行う「KIKKOMAN ACADEMY」や一般市民・親子を対象に「食を学び、食を育む」体験プログラム提供する「キッコーマンピュアクラブ」などの社会活動も実施しており、食育活動への並々ならぬ決意が感じられる。国際食文化研究センターのページからはキッコーマンが制作した「ヨーロッパの食文化」「日本の食文化」「中国の食文化」のサンプル映像も視聴できる。
- 【キリンビール大学】
- http://www.kirin.co.jp/daigaku/
- キリンビール大学には「インターネット校」と大阪で特別課外授業や定期セミナー等のリアルな学習機会を提供している「KPOキャンパス」がある。インターネット校は社会学部、食学部、醸造学部、芸術学部、文化人類学部、史学部、健康学部の7学部で構成されている。社会学部を覗くと第二泡学科 泉麻人教授の「とりあえずビール途中下車の旅」「ビールひと口目のタメ息、の考察」などのウンチクが学習できる。また「一般教養課程」を覗くと「ビールをおいしく飲む基礎学T」のカリキュラムと各教授のワンポイントレク
チャーが受けらる、といったノリの大学だ。ちなみに教育目標は(1)ビールを心から愛する大人をつくる(2)ビール文化の発展に貢献する(3)ビールによる人類の幸せを追求する、の3つ。「ビールのルーツ研究所」のコーナーは「古代エジプトビール研究所」「中世グレートビール研究所」「日本のビールのさきがけ研究所」で構成されており、古代エジプトでは『ビールはhkt(「ヘネケト」「ヘケト」)と表されていた』ことや『「食べ物」を表す文字はビールとパンから構成されていた』ことなどの紹介があったり、『中世ヨーロッパでは、一般家庭の自家用ビールの生産が基本だったこと、なかでも修道院はとくにビールの生産が盛んで、知識階層である修道士たちは優れた醸造技術者でもあった』ことなどが紹介されていて興味深い。
- 【日清食品 スポーツ・食文化活動】
- http://www.nissinfoods.co.jp/culture/
- 日清食品のHPを見ると、ここでも「スポーツ・食文化活動」のページづくりに力が入れられていることが良くわかる。とくに「食文化アカデミー」のコーナーにある「麺の系譜と伝播」「麺ロードを行く」といったコンテンツはたいへんな労作だ。これは創業者会長・安藤百福さんが団長として実施した「麺探検隊」の第1次調査隊やその後組織された第2次調査隊が行った、めん食の現状とルーツや系譜・伝播に関する調査プロジェクトの成果をまとめたもの。「麺の系譜と伝播」では、「めんはどこからきたのか・・・」として、古代の「湯餅」を起源に手延べラーメン系列、そうめん系列、切り麺系列、押し出し麺系列、リョウトウ粉の麺、ソバ粉・ハダカエンパク粉の麺、コメ粉の麺、河粉系列・・の8系列に分類。それぞれ伝播マップが掲載されている。「麺ロードを行く」では、麺探検隊プロジェクトの旅の足跡を追うシリーズでめんの歴史と現状を紹介してる。イントロダクションの「めんの起源」「めんの起源と日本の源流」「めん文化の謎」「イタリアのパスタ」「東南アジアのめん文化」に続いて、上海・広州・北京からウルムチ、トルファン、大同(雲崗石窟の街)まで、中国各地の都市の歴史・風土・めん文化などに及ぶレポートがあり、付属の取材メモも含めて興味深い。北海道から熊本まで13都市のラーメン文化を紹介する「日本めん百景」も楽しめる。
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