 |
地域の個性を生かすユニークな「大学」活動 |
*コメント・URLは選考時のものです
選考者のつぶやき(財団法人AVCC 普及啓発部長 丸山 修)
|
今回は「大学」というキーワードで、ユニークな活動をしている団体のサイトを紹介する。市民大学や県民大学というと、自治体の生涯学習推進機関や大学等の高等教育機関が市民や社会人を対象に実施している生涯学習プログラムを連想するが、今回紹介する5つの「大学」の共通点は自治体や大学等が関係している多くの生涯学習推進体制とは異なるプロジェクト体制で運営されているところか。
「シブヤ大学」と「三鷹ネットワーク大学」はともに都市型の新しい生涯学習推進モデルと思われる。行政自身は後方に下がり、NPOがコーディネータとなって、プロジェクトを走らせている。「琵琶湖市民大学」と「大洗海の大学」は、ともにかなり地域の専門分野に特化した体験型の「大学」で、それぞれの地域の自然や環境に根付いた豊かな活動が光る。「森のゆめ市民大学」も自然や地域社会、ふるさと、こころ等をテーマに地方からスローライフを標榜しているように思われる。教育委員会や自治体自身が背負ってきた生涯学習の世界のある領域は、21世紀に入り「ニューパブリックマネジメント」の流れの中で転換点に差し掛かり、官から民へ、あるいは官と民の協働へ、舵はすでに切られていることを改めて痛感する。そして従来型の公的な生涯学習機関の使命と機能、領域についても考えさせられるものがある。
| |
 |
|