子育て力の向上やママをパワーアップするサイト
*コメント・URLは選考時のものです

選考者のつぶやき(財団法人AVCC 普及啓発部長 丸山 修)

 今回は、子育ての重さ、負担の大きさがますます大変になっている現代社会にあって、若い母親や父親を支援するインターネットの有効活用をテーマにgoodsiteを選定してみた。

 文部科学省でも平成17年度「ITを活用した次世代型家庭教育支援手法開発事業」に取り組む。事業内容には(1)携帯電話やパソコンを活用した、子育てに関する相談の実施(例:子育てメール相談)、(2)携帯電話やパソコンを活用した、子育てに関する情報の提供(例:子育てメールマガジン)、(3)パソコンを活用した、子育てに関する学習機会の提供(例:在宅子育て講座)の3タイプがあげられている。

 7月下旬の事業採択の結果、採択先は当初計画の8箇所程度を大幅に超えて17箇所に昇る。一般的に国の事業といえば予算が削られて当初計画より、最終的な事業採択数は減少する。ここは政策担当者が踏ん張った結果予算も増えたのでは。採択者側もこれに応え、今回取り上げた民間や市民による草の根の情報発信に負けない、いい事業に取り組みgoodsiteになることを期待したい。


【ホームページ版ワイヤーママ】
http://www.wire.co.jp/tokushima/index.php
 有限会社ワイヤー徳島(代表 原田 剛氏)が運営する主婦のための情報交換広場。子育てに関する情報や地域の生活に密接な情報を会員に楽しく情報交換してもらうコミュニティ掲示板。「病気・病院」「外食」「保育園・幼稚園・託児所」「習い事・塾」「しつけ・教育相談」など16のカテゴリーで構成されているので、突然、引っ越してきた転勤族や核家族化、都市化で身近に相談しやすい先輩や情報通の友人がいない新米ママにも心強い。掲示板への書き込みは会員登録制。このホームページに集まった情報を元に、子育て支援の月刊誌「ワイヤーママ」も編集・発行されており、Webと雑誌タイアップによる地域の子育て支援運動は、徳島を起点に三重、熊本、神戸でもフランチャイズ展開されている(全国のワイヤーの仲間たち)。因みに「WIRE」(ワイヤー)とは、「ワイワイ、ガヤガヤ」という意味もあるが、地域に散らばっている子育てに関する情報をインターネットと雑誌でつないで、便利にしていく、という事業コンセプトから名づけられたとか。

【イー・ウーマン】
http://www.ewoman.co.jp/
   株式会社イー・ウーマン(代表 佐々木かをりさん)が運営するサイト。 マネー、キャリア、健康、美容など様々なテーマを有名人が読者(ユーザー)に問いかけ、 そこに寄せられる投稿にコメントを返してリポートをまとめる「イー・ウーマン サーベイ」がこのサイトの最大の特長。読者の意見だけを掲載するいわゆる電子 掲示板とは趣を異にしていて、毎週月曜日に6名のサーベイキャスターが登場し、 一週間、議論をナビゲートする。「サーベイキャスター」にはそのテーマにふさ わしい専門家や、そのテーマに深い造詣を持つ著名人がなる。読者はサーベイキャ スターのコメントでテーマに関する理解や考えを深め、自分の意見を投稿をする、 というサイクルで運営されている。投稿するにはメンバーに登録(無料)する必 要があるが、投稿するとポイントがついたり、講座の受講料やオリジナル商品の 割引などの特典がある。また、「イー・ウーマンユニバーシティ講座」もこのサ イトのもうひとつの顔。提供している講座は「講演者総合養成講座」「時間管理 術」等、内容はかなり専門的。特に佐々木かをりさんの「時間管理術」講座は大 変人気で、愛用のオリジナル手帳「アクションプランナー」もサイトにて大好評 発売中。その他にもアクティブな情報が盛りだくさんでサイト全体からは女性の 仕事や生き方の質的向上を推進するパワーが漲っている。母親が身につけるさま ざまな生きる力は子どもにもきっといい刺激になることを期待したい。

【i−子育てネット】
http://www.i-kosodate.net/
   財団法人こども未来財団が運営する「保育」を中心に子育て中の人や保育士、保育施設、子育て支援団体、行政関係者たちのコミュニティサイト。コンテンツメニューは利用者層に対応する5つのカテゴリーから構成されている。(1)全国の22000の認可保育所、放課後自動クラブが条件検索、地図検索できるほか認可外保育施設 (リンク集)情報などを提供している「預ける/検索する」。(2)くらしの歳時記、カレンダーを軸に季節の素材、季節のおやつ、食の一口知識などの読みものが並ぶ「子育てする」。(3)常設テーマ、期間限定テーマについて意見を書いたり、意見を読んだりするフォーラムや、ボランティア活動を登録できるPRコーナー、全国主要児童館のイベント情報が見れる「集う/参加する」。(4)厚生労働省が発信している子育てに関するレポート、保育行政の新しい動き、法令、通知、制度などがまとめられている「知る/調べる」。(5)保育士になるための学校や試験、研修、リクルート情報などがある「プロになる」。「預ける/検索する」の情報は、情報発生源入力の原則に則り、保育所、市区町村、都道府県自身で情報の更新を行っており、児童福祉法に基づく全国の認可保育所のみを掲載している。

【ちょるまま大分】
http://www.chorumama.com/
 元・大分ミニコミ誌の編集者で2児の母である「みほママ」(=オレンジバード)が管理人。大分のアクティブでポジティブな子育て中のママに発信する子育て支援コミュニティサイト。2002年8月からスタート。「ちょるまま」の 「ちょる」 とは、大分弁の「〜しちょる」(〜している)で、現在進行形を意味している。11の掲示板からなる、大分のミニコミクチコミ情報がメイン。そのほかにもコンテンツは「ちょるままスクール」「クチコミ病院情報」「子育てお役立ち情報」「保育園&託児所」などで構成されていて、「ちょるままスクール」とは、子連れでいけるスクールのことで「カルチャー」「親子で楽しむスクール」「ママの為の美容・健康・リラクゼーション」の3つで構成。子育て中のママのストレス解消に一役買っている。「子育てお役立ち情報」は、子連れに優しいお店として「スクール」「リラクゼーション」「リサイクル」「飲食店」などを紹介している。

【新米パパの育児大好き】
http://www.ikuji.cc/
 サイト管理者は2児の父で自称「新米パパ」。ママが参加する育児サイトは多数あるが、なかなかパパには発言しにくいものがあるので、パパでもママでも気軽に参加できる育児サイト。という趣旨のもと運営しているとか。「参加する」にはフリートーク、悩み相談室、育児アンケートなどがある。悩み相談室(掲示板)は、「出産や育児、子育てにまつわる相談事」に加え、若い父親や父親手前の男性のさまざまな悩みの相談が掲載されており、スレッド表示やトピック表示により関心のある相談内容をチェックできる。「パパの一言〜家族・家庭・子供に関するコラム〜 」には 「精神的に未熟な子供へのテレビからの悪影響」「少年犯罪と更生」「所得税増税と少子化対策」「住宅購入の親子ローンに対するメリット、デメリット」「少子化問題と年金問題」「少子化問題と女性の社会進出」といったパパらしい?タイトルが並ぶ。がんばれ新米パパ応援サイト。

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