「努力」と「働くこと」を支援するサイト
*コメント・URLは選考時のものです

選考者のつぶやき(財団法人AVCC 普及啓発部長 丸山 修)

 今回goodsiteに選んだ「フリーター・ニートになる前に受けたい授業」の全国出張キャラバン(文部科学省委託事業)が8月末からスタートする。

 これは鳥居徹也さんが全国の中学校・高校へ出向いて出張授業を展開するもので、平成17年度の予定は「仙台→福岡→松山→長野→小樽→愛知→大阪→埼玉→沖縄」の強行軍となりそう。各地域では教員対象の『フリーター・ニート対策授業』の研究会も同時に開催し、地区毎のキャラバン隊編成も検討している、とのことだ。

 ところでホームページの授業アンケートをみると「正社員より3億円も損をするんだったら、フリーターにならないよう今から努力して頑張らなければ・・・」と、生徒たちの反応は実にストレートだ。「金銭的に大きな損になるからフリーターにはなりたくない」と中高生が考えだしたとしたら、それはそれでひとつの成果かもしれない。しかし、教育的な側面からみると、きっかけはともあれ「努力」するテーマに出会い、「努力」と直面することや、その意味を考えることの意義が大きい。

 『私が授業で訴えているのは「努力の意味」「働くことの意義」です。決してフリーター・ニート問題ではありません。素材として使いやすいのでやっているだけです。そこが生徒たちに受ける理由だと思います。私は「生き方探し応援団」なのです。』という鳥居徹也さんのキャラバン隊に期待したい。


【フリーター・ニートになる前に受けたい授業(船橋情報ビジネス専門学校)】
http://www.chiba-fjb.ac.jp/
 「フリーター・ニートになる前に読む本」(三笠書房 発行)の著者 鳥居徹也さんが、中学一年生30名と高校一年生350名に実施した授業が、勤務先である船橋情報ビジネス専門学校のホームページに公開された。授業時間それぞれ50分のうちネット上には「フリータークイズ」と「成長曲線と脳科学」を中心に動画配信されている。「フリータークイズ」というのは、正社員とフリーターで生涯賃金が2億円も違う。フリーター(健康保険がない)が風邪をひいて病院にいくと「諭吉」(1万円)が飛ぶ。フリーターには退職金もないし、退職後の年金受給額も、ずーっとフリーターだった場合は正社員のそれより7000万円ぐらい少ないケースもある。何にも知らないでフリーターになると3億円の差がでる可能性がある、ことなどを知らせるクイズ形式の授業。ここで生徒たちはリアルで残酷な現実を突きつけられる。「そんなに脅かしてばかりでいいのか・・・」と思いながら「成長曲線と脳科学」を見ると、努力と成長曲線の関係について、脳の機能を分りやすく解き明かしながら「もうだめだ」と思ったときにあきらめずに努力を続けることで人間は成長できること。イチローや田中耕一さんが成功したのも「能力」というより、あきらめず努力する「性格」が大きく貢献していることを力説する。公開されている中学生、高校生の授業アンケートを読むと、この授業が確実に生徒たちの心に響いていることが感じられる。なお、船橋情報ビジネス専門学校では、平成16年8月25日に行われた マサチューセッツ工科大学(MIT)教授で同校教育アドバイザーの宮川繁さんの講演「MITオープンコースウェア(OCW)構想とこれからのIT教育」が公開されていて注目される。8月末から鳥居先生の出張授業の全国キャラバンもスタートするのでご期待を。

【あなたのマナーは大丈夫?ビジネスマナー公開テスト(毎日フレッシャーズ)】
http://freshers.mycom.co.jp/
   毎日コミュニケーションズが運営する「就職内定者を対象に新社会人準備をサポートしていくサイト」。内定後の不安や疑問の解決、社会人のマナーなどのお役立ち情報を入社までの期間限定で提供する。記事コンテンツには「内定後のフォロー」「社会人の常識」「リアル社会人生活」「ビジネススキルup」等がラインナップされている。「社会人の常識」には、 ビジネスマナーのチェックができる「ビジネスマナー公開テスト」と「学生とはちょっと違う!? 社会人の飲み会作法」というコンテンツがある。「ビジネスマナー公開テスト」で は、「あいさつ・コミュニケーション」(7問)「敬語」(4問)「電話応対」(6問)「来客応対」(5問)などが体験できる。一方「社会人の飲み会作法」では、「宴席でのマナー」「アルコールが飲めない、そんな人は」「カラオケが苦手、そんな人は」「飲んだ席での悪癖には、どう対応する?」「新人の飲み会作法 基本8カ条」「上司に誘われた!でも予定が…」「お酒の飲み方にも節度を持って」「支払いはどうする?」といった項目が並ぶ。「ビジネススキルUP」は「内定先とのやりとりに役立つメールテクニック」として、内定先からのメールへの返信や入社後即実践で使えるマナーや基本的ニックが解説されている。

【「ビジネスルール100」と「お仕事ストレスキャラ診断」(hi-ho しごと)】
http://jobs.hi-ho.ne.jp/
  class=document01> インターネットプロバイダーhi-hoが運営する本サイトには「ビジネスルール100」という学習コンテンツと「お仕事ストレスキャラ診断」なる診断ツールが公開されている。「ビジネスルール100」では、会社に必要とされる「エンプロイアビィリティ」として、事例とともにすぐに役立つビジネスのルールとマナーを厳選して解説している。「挨拶のマナー」「お辞儀のマナー」「名刺交換のマナー」「話し方のマナー」「聞き方のマナー」「電話のマナー」「Faxのマナー」「E-MAILのマナー」「身だしなみのマナー」「ビジネスシーンの必須アイテム」「<時間>に関するマナー」「喫煙のマナー」「報・連・相」「謝罪のマナー」「会議参加のマナー」「アフター5のおつき合い 」「来客応対のマナー」などの項目で、平易にポイントが紹介されており、実践的。一方、「お仕事ストレスキャラ診断」は男女別、それぞれ5つのキャラのうち、自分がどのタイプかを15の質問に答えながら診断するもので、A、B、C、D、Eの5つのキャラがレーダーチャートでリアルタイムに変化するところがミソ。レベル4の薄給さん、レベル5の居残りさん、レベル4の暇男くん、レベル3の不和男くんなどと診断され、転職情報へと案内される。

【web人事考課力チェック(株式会社人事教育研究所) 】
http://www6.wind.ne.jp/jk/webcheck/
 人事考課力は、社員や部下の昇進や昇給、賞与などに直接影響するケースだけでなく、部下の育成等にも関係するので、幹部や部下をもつ上司の人は、ぜひ、人事考課力を磨いて欲しいものだ。そんな方々にお勧めなのが(株)人事教育研究所のサイトの中にある「WEB人事考課チェック」。ここでは「人事考課力チェック1」「人事考課力チェック2」「人事考課力チェック3」「目標管理チェック」(評価連動型)の4つについて、それぞれ10問からなる簡易診断を提供している。解答終了後の診断結果(5段階評価)で成績が悪いと、「人事考課力はまったくありません。すべて自己流であり、部下からの信頼を失っています。正しい評価ができないと、部下の育成もできません。もっと勉強してください。」とズバリ指摘され、考課者訓練の受講や人事考課に関する基礎知識をまとめて解説している「評価の疑問」の学習を勧められる。なお、有料サービスとしては、人事考課訓練、人事考課力診断テストU( PASSII )、人事考課力診断テストV(PASSV)、業務適性診断2、人事考課力養成講座(PATS)、個人スキル測定、管理能力診断テスト(MATS)などがある。

【Web人事バンク】
http://www.jinji-bank.jp/
 株式会社ジェイエスアイが運営するサイト。考課戦略体験版を見ることができる他、ネット上で考課者の人事考課がどのくらいブレているか診断できる「甘辛度チェック」にトライで きる。この診断は考課対象者を事務職、営業職、技術職、専門職、管理職の5つから選択し、ミニドラマ形式による登場人物の行動を「成績」「取り組み姿勢」「能力」の3つの観点 から「非常に良い」「良い」「平均的である」「やや平均以下である」「期待はずれである」の5段階評価をする。結果の分析・評価は、「仕事の質」「仕事の量」(成績考課)。 「規律性」「責任制」「協調性」「積極性」(取り組み姿勢考課)。「知識技能」「判断力」「企画力」「折衝力」「指導力」(能力考課)の合計11ポイントについて集計(最高5 点)され、社内評価、他社比較の両面でグラフ表示される。11ポイントそれぞれについて考課対象者の「得点」のほか「平均点」、「甘辛値」(得点と平均点の差)、「甘辛度」 (★:辛い/△:甘い)が表示される。考課者訓練を受けていない人が昇進等に伴い、いきなり人事考課をすると、評価が甘すぎたり、あるいは逆に辛過ぎたりしがちである。中小企 業では考課者訓練の時間やコストをあまりかけられないため、「考課戦略」ではシステム上でそれを調整、部下の納得のいく考課ができる仕組みを提供している。

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