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2004年9月「しごとの調査・研究・体験・アプローチ」 |
*コメント・URLは選考時のものです
選考者のつぶやき(財団法人AVCC 普及啓発部長 丸山 修)
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子どもの頃から仕事や職業に対する見方や考えを養うことが重要ということは、多くの大人たちが分かっていながらも、おろそかにしてきたような気がする。学校教育の世界は子どもたちが学校を出るまで面倒見るシステムであり、職業能力開発の世界は社会に出て働く人となって以降、支援するシステムとして機能してきた。
ところが、この両者の連携がうまくいかず、学校にも属さず、職業の場にも属さずに親のスネをかじりながら、ただ、日々を過ごす若者が増加していることは何を意味しているのだろうか。あるいはアルバイトを繰り返しながら自分探しを続ける若者の増加は何をもたらすのだろうか。そして、少子高齢社会化はスピードをあげている。
今回はそんなことに思いをめぐらしながら、仕事や職業につながるさまざまな糸口を探り、福祉、農業、在宅の仕事などにナビゲーションするサイトにめぐり合ったが、これらには脱サラリーマンの匂いが感じられた。私たちは一時、一億総サラリーマン化社会の錯覚に陥っていたが、これからは多様な人生、多様な価値観が求められているを痛感する。
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