◆2001[good site]賞◆
今年は7サイトを[good site]賞とさせていただきました。
1年間ご紹介してきた60サイトの中からの選考。正直申しましてなかなか難しいものですが、大人にとっても子どもにとっても、見て楽しく知識欲が刺激されるサイトがそろったのではないかと思います。
では、今年の[good site]賞をご紹介します。
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※審査について
- 選考対象[good site]
- 審査委員会日程
- 審査方法
- 賞品
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≡ 2001[goodsite]賞:受賞サイト(7サイト) ≡ |
※ ( ) 内は[good site]としてご紹介した時期
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- 岡山の民話(2000年06月)
発信者:河田 則子さん(岡山県)
- http://www2j.biglobe.ne.jp/~minwa/
- 岡山県内で採話された約50の昔話を楽しいGIFアニメーションを添えて紹介。一部地元の語り部による音声の提供もある。
地域の貴重な財産である民話をデジタルアーカイブとして、ネットワーク上に提供している点を主に評価させていただいた。
★河田 則子さんからのメッセージ★
この度は、2001[goodsite]賞に選んでいただきまして、ありがとうございます。岡山県内で採話された昔話を中心に、手作りのつたないアニメーションで紹介しています。
昔、テープレコーダを片手に、おじいさん、おばあさんを訪ねて昔話を採録しました。その時の資料を眠らせておくのはもったいないと思い、昔話のページを発信することにしました。次第に、多くの方から励ましや質問をいただき、それらを原動力にして内容を増やしていきました。「こんなお話知りませんか?」という問いが大変多く、「キーワード」でお話のあらすじや昔話の番号(日本昔話通観の分類番号)を調べることができる検索ページも作ってみました。
口承による昔話は、だんだんと姿を消しつつあります。しかし、インターネットという道具を介して、民族の財産である昔話を、次の世代にも残していけたらと思っています。私のページが、少しでも役に立つよう、これからも頑張っていきたいと思います。
- 中学数学の基本問題(2000年08月)
発信者:浅尾 彰俊さん(京都府)
- http://www.geisya.or.jp/~mwm48961/math/index_m.htm
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中学数学および高校数学の基本単元についてJAVAスクリプトで作成した教材を提供。
生徒の自習用としての活用はもちろん、教員が授業で活用できるようダウンロードファイルの提供やソースコードの公開を行うなどの配慮がされている点を主に評価させていただいた。コンテンツ数の充実も注目。
★浅尾 彰俊さんからのメッセージ★
2001[good site]賞 ありがとうございます。
振り返ってみると、平成10年秋頃、友人から「今後、コンピュータで作る教材はネットワーク対応のものがよい」と聞いたのが、ホームページ作成の直接のきっかけかもしれません。
CAIと呼ばれた時代の教材は、市販ソフトでは価格がネックとなり、自作ソフトでは開発時間がネックであったと考えています。これに対して、ネットワーク上に少しずつ教材を置いておけば、各サイトの教材は少なくても、全体では相当数の教材がそろうと考えられます。
私は、生徒実習に備えて、無料のNetscape Composer、Windows付属のテキストエディタ、ペイントブラシ、フリーの画像処理ソフトで教材を作りましたが、最近のホームページ作成ソ
フトを用いれば、かなり短時間で作成できると聞いています.県内(府内)の学校ホームページを回れば、教科の学習が一通りできるような未来を夢見ています。
- 和紙の博物館(2000年09月)
発信者:冨樫 朗さん(愛知県)
- http://www.hm2.aitai.ne.jp/~row/
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和紙について学芸員ならではの視点からさまざまな情報を提供。なかなか目にすることができない貴重な画像や動画、
実際に和紙漉き職人として働く人たちの様子も発信されており、貴重な学習教材を提供しているという点を主に評価させていただいた。
★冨樫 朗さんからのメッセージ★
2001[good site]賞に選定していただきありがとうございます。
和紙を取り巻く環境は大変厳しいものがあり、最盛期で約68500戸あった生産者が 現在約350戸にまで減少してしまいました。他の伝統工業同様存亡の危機にさらされ ています。「伝統の火を消してはならない」と生産者は愛情を込めて和紙を漉いてい ます。当サイトは、その想いを伝えることにより、和紙の素晴らしさを多くの人に知 っていただき、和紙の普及発展に努めたいと作り始めました。シンプルで軽く、分か りやすいことを念頭に置き、見てくださった方が和紙に触れる機会を持っていただけ るきっかけになればと願い、情報発信してきました。この度の受賞で自信がつき、一 層の使命感に燃えています。
現在は、和紙の基本的なことが中心ですが、順次生産者や産地を紹介し、作り手と の架け橋としていく予定です。また、ご意見やご質問などがありましたら掲示板やメ ールでお寄せください。紙漉き職人さん始め多くの和紙関係者がサポートしてくれて いますので、きっとお役に立てると思います。
今後、皆様方のご意見をサイトに反映させ、一層の充実を図りたいと考えていま す。よろしくお願いします。
- 手話学習システム「南風くん」(2000年11月)
発信者:三条市立南小学校(新潟県)
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http://www.city.sanjo.niigata.jp/~nansyo/syuwa/index.htm
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画像やアニメーションを使った手話の学習教材を提供。子ども達の協力を得て現場の先生が作成している手作りのあたたかさ、
シンプルながら十分に活用できる手話教材であるという点を主に評価させていただいた。
「ちょうどよい教材がないので、作ってしまおう!」という先生の意気込みも心強い。
★三条市立南小学校さんからのメッセージ★
この度は、2001[good site]賞に選んでいただきましてありがとうございます。平
成14年度より「総合的学習の時間」が小学校で本格的に開始されますが、その学習に役立つ教材を作ろうという気持ちから取り組みました。 作成には子供たちも参加
してくれ、また実践してくれました。
また全国から励ましや感謝のメールが届くと、もっともっといいものを作ろうという気持ちにもなりました。学校関係だけでなく手話に興味のある方々にも利用してもらえれば幸いです。今後ともさらに充実したサイ
トにしていこうと思います。本当にありがとうございました。(南小学校視聴覚部)
- こどものための科学ページ かがっきーず(2000年11月)
発信者:ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社
- http://www.so-net.ne.jp/kagaku/
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話題の科学ニュースをわかりやすく解説し、科学に関する質問に対する回答集を提供。科学教育の普及啓蒙という視点から、
科学の楽しさを発見できる充実したコンテンツを発信している点を主に評価させていただいた。大人でも十分楽しめる良質なコンテンツ。
★ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社さんからのメッセージ★
数多くのサイトの中から2001[goodsite]賞にお選びいただいたことをたいへん光栄に思っております。
「かがっきーず」は、2000年夏にSo-netの子供向けサイトとしてスタートしました。実際の運営はコスモピア(株)が担当をしています。たくさんのお子さんから寄せられる質問に対して、いかにわかりやすく、
そして正確に伝えるかというのは本当にたいへんな作業ですが、専門家の方のアドバイスなどもいただきながらていねいに、かつ楽しく事実を伝えるよう常に心がけています。
<科学ニュース>のコーナーでは新聞などでも取り上げられる話題のニュースをご紹介していますが、こうして見ると私達の身のまわりには本当に科学の話が多いということにあらためて気づきます。
今回の受賞を糧に、私たちも気を引き締めて、お子さんの目線に立ったより楽しい科学ページを目指していきたいと思っております。ありがとうございました。
- 海のお魚大百科(2001年02月)
発信者:長崎県
- http://www.suisan.n-nourin.jp/oh/
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約500種類の魚を検索できるデジタル図鑑を中心に、魚にまつわる情報を様々な切り口で提供。
この図鑑は動画や画像を全て県で撮影し専門家の監修のもとに構築された良質なもの。
誰もが幅広く活用できる情報を提供している点を主に評価させていただいた。
★長崎県さんからのメッセージ★
数多くのサイトの中から2001[goodsite]賞にお選びいただいたことをたいへん光栄に思っております。
「かがっきーず」は、2000年夏にSo-netの子供向けサイトとしてスタートしました。実際の運営はコスモピア(株)が担当をしています。たくさんのお子さんから寄せられる質問に対して、いかにわかりやすく、
そして正確に伝えるかというのは本当にたいへんな作業ですが、専門家の方のアドバイスなどもいただきながらていねいに、かつ楽しく事実を伝えるよう常に心がけています。
<科学ニュース>のコーナーでは新聞などでも取り上げられる話題のニュースをご紹介していますが、こうして見ると私達の身のまわりには本当に科学の話が多いということにあらためて気づきます。
今回の受賞を糧に、私たちも気を引き締めて、お子さんの目線に立ったより楽しい科学ページを目指していきたいと思っております。ありがとうございました。
- ときをまなぼう(2001年03月)
発信者:セイコー株式会社/セイコーインスツルメンツ株式会社/セイコーエプソン株式会社
- http://www.kodomo-seiko.com/
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「時」にまつわる話題をさまざまな切り口から提供。国語や歴史といった教科別の整理など子どもたちを主眼に発信している。
ユニークな発想で、子どもはもちろん大人も楽しめる充実したコンテンツを提供している点をとくに評価させていただいた。寄せられた質問の回答集も読みごたえがある。
★セイコー株式会社/セイコーインスツルメンツ株式会社/セイコーエプソン株式会社さんからのメッセージ★
ときをまなぼう(kodomo-seiko.com) セイコーインスツルメンツ株式会社
この度は、2001[goodsite]賞をいただきありがとうございます。テーマとしている「時・時間」は、太古からいずれの人にも同じように与えられてきたものです。でもその人の受け取り方、考え方によって、長くもなり短くもなり、また有意義にもなり無駄にもなます。
私たち、セイコー、セイコーインスツルメンツ、セイコーエプソンの「時と時計」に携わってきた3社では、「時と人々とのかかわり」について長い間考えてきました。そしてITの時代といわれる21世紀を迎えるに際し、この「時の大切さ」について21世紀の社会を支えて行く子供たちへ伝えたい。こういう想いで「ときをまなぼう」を公開しました。制作ではひこねのりお氏の描く親しみのあるキャラクタに出会えた事も大きな助けとなりました。ただ、子供を対象としながらも、より正確に伝えたいとの気持ちから難しい表現が多かったりと、課題もあります。これからも皆様のお力添えをいただきながら、子供と大人が一緒に楽しめるサイトに育てて行きたいと考えております。
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※審査について
選考対象[good site]
2000年度事業として選考した60サイト
審査委員会日程
- 日 時 2001年5月31日(木)15:00〜18:00
- 場 所 財団法人 高度映像情報センター(AVCC)会議室
- 出席者
公共ホームページ[good site]運動推奨委員
- 百崎 英 氏(社団法人行政情報システム研究所 理事長)
- 清水 康敬 氏(国立教育政策研究所 教育研究情報センター長)
- 永岡 慶三 氏(文部科学省メディア教育開発センター 教授)
- 公共ホームページ[good site]運動オブザーバー
- 近藤 真司 氏(財団法人全日本社会教育連合会 月刊「社会教育」編集長)
- 公共ホームページ[good site]運動実行委員
- 久保田了司(財団法人 AVCC 理事)
- 公共ホームページ[good site]運動事務局
- 丸山 修(財団法人 AVCC 普及啓発部長)
- 山田 瑞恵(財団法人 AVCC 普及啓発部員)
- 小磯 勝人(財団法人 AVCC 普及啓発部員)
審査方法
事前にAVCC事務局内において、対象の60サイトに対し下記のポイントを中心に評価を行いました。
この事前評価をもとに、審査委員会において実際にサイトを見ながら各サイトについて総合的に議論を行いました。
- コンテンツが充実していること
- 情報の更新が行われていること
- 求める情報がどこにあるのかが分かりやすい構成になっていること
- コミュニケーション活動が行われていること(掲示板やQ&Aなど)
- 子ども達の学習活動を視点に入れていること
- 情報の信頼性や著作権に対する真摯な取り組みが見られること
賞 品
2001[good site]賞記念品(アクリル製のたて)及び図書券(1万円)
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