◆1997[good site]賞◆
 1997[good site]賞が決まりました!! 
 今年度は、昨年度の公共ホームページコンクールに代えて、1997[good site]賞を選ばせていただきました。これは平成8年5月から平成9年3月までの期間、隔月で10サイトずつノミネートしてきた50サイトの中から、特に活動が評価されるサイトを選び、その活動に敬意を表して表彰させていただくものです。1997年4月24日に開催された[good site]運動推奨委員による審査委員会により1997[good site]賞として8ジャンル14サイトの受賞が決定しました。


8つのカテゴリー
  選考対象[good site]
  審査委員会日程
  審査方法
  賞品

1997[goodsite]賞:受賞サイト(14サイト)

        ※ 発信者名は敬称略
        ※ コメントは1997年当時のものです



■学習ネットワーク活動

個人レベルで学校教育や生涯学習に役立つ情報を発信し、かつ双方向性コミュニケーションの場を提供していると評価されるもの


Welcome to NecoPaPa noHOMEPAGE
発信者:藤井 健二さん

http://www2.gol.com/users/nekopapa

 愛知県の高校で数学を教えている、藤井健二さんのページ。テキストをベースにしたシンプルな構成となっている。中・高校生向きの学習教材を提供しているが実際には大人のアクセスも多い。
 とくに「小学生・中学生でも解ける大学入試問題」は、正解者の名前が掲載されたり、回答やヒントのやりとりが行われ、数学の問題を媒介にしたコミュニケーションの場がつくられている。実際にこのページを利用して授業を行っている学校もあり、まさに実践に役立つページである。
 大学入学試験問題をこどもたち向けにかみくだいて編集している点が審査委員会で議論になったが、原典を掲載し編集している点を明記することで、問題はないと判断した。さらにのびのびとした活動を発展させていただきたい。



ちびなび
発信者:金森 尚美さん

http://www.iijnet.or.jp/chibinavi/

 3児の母である金森尚美さんがリーダーとなって作成しているぺージ。こども向けということもあり画面構成が大変わかりやすい。こどもがコンピュータに接する際に生じる疑問や問題に対してこたえてあげる「おたすけぶね」のコーナーなど、単なるリンクリストにとどまらず、こどもがインターネットを利用する際のサポート役を果たしていこうとしている。今後ますます「サポート」という面を強化していくことで、子供がインターネットを通して情報の海を泳いでいくとき灯台のような役割を果たしていくページとして期待される。
 また、藤井(ねこぱぱ)先生のホームページも同様であるが、インターネットのみの窓口だけではなく郵便でも応対しており間口の広さが感じられる。



博物館の中の博物館
発信者:松下 幸司さん

http://candy.hus.osaka-u.ac.jp/esthome/matusita/Museum/Museum.html

 阪大学大学院生 松下幸司さんのページ。インターネットの可能性を感じさせるページ。単に博物館が発信しているホームページを集めたリンクリストではなく、「知りたい」ことについてのナビゲーションを果たしている。館長は「有能なネットワークエディター」という感じだ。
 メールでのやりとりや「遠隔地学芸員制度」などによって必要な情報を収集することができる。いわゆる「口コミ」効果を利用しており面白い。自然発生的に増殖しているので、少し画面構成が複雑な感じも受けるが、こども用にわかりやすく編集されたページも作られており学習用としての配慮を感じる。今後の広がりが楽しみなページである。



-UP-

■学校教育活動

学校教育においてホームページを活用した優れた教育実践活動として評価されるもの



ジャカルタ日本人学校ホームページ
発信者:ジャカルタ日本人学校

http://commerce.cbn.net.id/jjs/

 学校職員と児童生徒が協力して作成しているジャカルタ日本人学校(JJS)のページ。異文化の中で生活するこどもたちの様子が等身大で伝わってくる。ホームページを作ること自体が目的となってしまっているページが増えている中で、画面のデザインにとらわれずのびのびと「これを伝えたいんだ」という気持ちがそのまま発信されており、いきいきとしたページとなっている。ジャカルタの小学校や子供達の様子、インドネシアの紹介なども、単なるガイドブック的な情報だけでなく子供たちの目からみた表現がされており、日本の子どもたちが外国を理解する教材としても役立つ内容となっている。  



和歌山大学附属中学校
発信者:和歌山大学附属中学校

http://www.ajhs.wakayama-u.ac.jp/

 和歌山大学教育学部附属中学校のページ。学校教育におけるインターネット利用が活発な様子がよくわかり、全体的にエネルギーが感じられる。みさと天文台との遠隔授業、インターネットによる環境調査、テレビ会議システム(CuSeeMe)を使っての授業、生徒たちによる「和歌山市立こども科学館」のホームページ作成、といった様々な活動を行っている。
 また生徒がルームマスターとなって制作しているページもあり、生徒達自身がネット上でのコミュニケーションを楽しみながら学習している様子が伝わってくる。余談となるが'97賞-学習ネットワーク活動-を受賞している藤井(ねこぱぱ)先生のページが授業で活用されているようすも報告されている。学校教育においてインターネット活用の参考として教育関係者にもおすすめできるページ。



-UP-

■学習情報

ネットワーク上の電子教材として学校教育や生涯学習での活用が期待できると評価されるもの



兵庫県立 人と自然の博物館
発信者:兵庫県立 人と自然の博物館

http://www.nat-museum.sanda.hyogo.jp

 兵庫県立 人と自然の博物館のホームページ。博物館に訪れる子供たちの引率の先生向けに事前学習としての機能を意識したページ作りをしており、わかりやすく、使いやすいページとなっている。収蔵品は、画像情報の一覧と、カテゴリと種名の検索画面と両方から見ることができる。館内のようすやコンセプトもわかりやすく、「行ってみたい」と思わせるページである。先生だけでなく子供たちの事前学習として興味を喚起する上でも役に立つであろう。
 インターネットでの情報発信活動を通して、社会教育機関としての博物館の使命を果たしているページといえる。今後、博物館ならではのさらに充実した情報の発信及びより広がりのあるページづくりを期待したい。




岐阜大教育学部教育学部附属カリキュラム開発研究センター
発信者:岐阜大教育学部教育学部附属カリキュラム開発研究センター

http://www.crdc.gifu-u.ac.jp/index.html

 岐阜大学教育学部附属カリキュラム開発研究センターのページ。学校の先生が授業の教材として使える社会科、理科などの画像データを中心に提供している。素材の検索機能や授業における実践のガイドも掲載されており、先生方にはとくに便利なデータベースとなっている。子供たちにとっても自学自習に役立つ教材を提供している。学校教育カリキュラムにそって情報を収集・整理・提供している例として先進的な活動であり、ネットワーク上に学習教材、1次情報を発信していく試みが今後ますます重要となるだろう。学校教育、社会教育関係者には大変参考になる活動である。



-UP-

■アーカイブ活動

組織・個人を問わず、特定のテーマにおいて情報を収集整理し、ネットワーク上の百科辞典づくりに貢献できると評価できるもの




微小貝
発信者:山田 まち子さん

http://shell.kwansei.ac.jp/~shell/

 主婦の山田まち子さんのページ。貝類研究家の間で数ミリほどの大きさしかない貝類のことを、「微小貝」と呼んでいる。その微小貝データベースが提供されており、現在も着々と更新されている。個人の力でこの水準の情報発信をしていることに感嘆する。インターネットの特性を利用し、国際的レベルでの情報収集を行い、データベースをより充実したものにしていこうとしている。英語版もあり、メールの半分は海外からの問い合わせだという。一個人によるインターネットでの情報発信活動の可能性の大きさを感じさせられる。「世界一の貝類の図鑑ページを作る」ことを目標としており、今後ますます期待したい。 



日本の花火
発信者:小野里 公成さん

http://www.japan-fireworks.com/

 写真家の小野里公成さんのページ。花火の種類、製造技術、色や形の再現技術、外国と日本の花火の違い、といった技術的なことから、花火用語や花火大会のスケジュールなど、このページだけで「花火」についてほとんどの情報を得ることができるであろう、というぐらい情報量が充実している。プロカメラマンである発信者の花火の写真もたいへん見事であり、撮影のノウハウにも触れられている。 単なる個人の趣味の情報発信にとどまらず、日本の誇るべき芸術を国内・海外に知らしめるに足る情報を発信している。今後はより工夫のある充実した花火情報の提供と、海外から望まれている英語のページの充実を期待したい。


-UP-

■生活情報

日常生活や困ったときに役立つ情報を提供していると評価されるもの



国民生活センター
発信者:国民生活センター

http://www.kokusen.go.jp/

 国民生活センターのページ。身近な生活に関する情報を提供。さまざまな分野の商品テストの結果や、クレジットカードのトラブル、幼児が遭遇しやすい事故、アウトドアやスポーツでの事故といった私たちが日常生活において遭遇する可能性のある危険について知ることができる。あくまでもシンプルな情報発信ではあるが、充分価値がある情報が発信されている。また、このような分野は情報の新鮮さも求めらるが、情報の更新も頻繁にされている。
 各地の消費者生活センターの連絡先一覧もあり、日常に埋もれてつい忘れやてしまう危険や事故に改めて気づかされ、何かあったときの相談窓口の情報を得ることができるページである。インターネット上での、消費者生活に関する相談や問い合わせが受け付けられるとより有益なページとなるのではないか。 




島根県警察
発信者:島根県警察

http://www2.pref.shimane.jp/police/

 島根県警察のページ。フランクな雰囲気のページになっており、県民に親しみやすい情報の発信が工夫されている。毎日更新されている「事件・事故速報掲示版」や、身近な犯罪に対する知識や防犯方法など、日常生活において用心するべき内容がわかりやすく発信されており、実用性が高いページである。
 また、警察を県民にとってより身近な親しみのあるものとした点は高く評価されるのであろう。ホームページを通して警察の「顔」がよりはっきりと見えるようになったのではないか。今後は県民の声なども反映し、警察と県民のコミュニケーションの場、さしずめネットワーク上の「交番」のようなものに発展していくように期待したい。 


-UP-

■行政情報

自治体や行政機関の情報公開や情報サービス、地域の新しいコミュニケーションツールとして評価できるもの



Peach-net(岡山県)
発信者:岡山県

http://www.pref.okayama.jp/

 岡山県のホームページ。従来の自治体のホームページの特徴だった観光・物産情報などは一切掲載せず、県民に対するコミュニケーションツールとしての活用に徹する姿勢がとても新鮮である。岡山県の114ある課室全てがページを制作しているが、その膨大な情報量から必要な情報を簡単に享受できるようなナビゲーション機能(「分野別検索」「組織図検索」「自由語検索」)を設けている。
 また、登録をすれば個人の属性にマッチし、必要性が高い情報だけをPICK UPしてくれるフィルタリングシステムの構築(現在構築中)にも取り組んでおり、行政サービスの今後の在り方を示す試みとして注目される。


-UP-

■コミュニティ活動

地域のくらしや伝統、自然、抱える問題などを地域住民らによって発信され、都会と地方、地方と地方といったコミュニティの架け橋となりうると評価できるもの



かわうそ村創造物語
発信者:かわうそ会

http://www.gallery.ne.jp/~toteco/kawauso/index.html

 四国の四万十川流域の豊かな自然を守り、さらにその地域の人々の生活をより豊かにしていくために活動しているNPO(非営利組織)である「かわうそ会」が発信するページ。 いきいきとした土地の自然や人の何げない日常がのびのびと発信されており、「自然やふるさとを大切にしなくてはならないな」と素直に感じられるページ。また、その裏にある高齢化社会、自然破壊、風化しつつある郷土の伝統などの問題意識も見る人に与える。
 今後は実在する地域コミュニティの活性化はもちろん、遠隔地から参加している人たちとのサイバーコミュニティとしても充実した活動を展開して欲しい。


-UP-

■リンクリスト

ホームページの情報の指針となる機能をもつページ



福祉と障害者支援情報
発信者:井村 保さん

http://rel.chubu-gu.ac.jp/soumokuji/

 中部学院大学の井村 保さんのホームページ。タイトルのとおり、福祉関係やハンディキャップのある方たちに有益な情報のイエローページ(情報の種類別インデックス)となっている。リンク数はかなり多く充実しており、情報の更新も頻繁にされている。このような活動が、個人の努力によって活動支えられており、おそらく多くの人達に求められているページであることにインターネットの可能性を改めて感じる。 インターネットの特性上、有益な情報が散在し、せっかくの情報が活用されていない場合も多いため、他の分野においてもこのような公開体系の整備などが今後より一層求められるであろう。情報を体系つけて整理することは簡単なことではなく、おそらく試行錯誤の作業となるであろうが、さらに洗練され、充実したページとなることを期待したい。


-UP-


※審査について

選考対象[good site]

1997年度事業として選考した50サイト

審査委員会日程
  • 日 時  1997年4月24日(木)15:00〜18:00

  • 場 所  財団法人 高度映像情報センター(AVCC)会議室

  • 出席者
      
    公共ホームページ[good site]運動推奨委員
    百崎  英 氏(社団法人行政情報システム研究所 理事長)
    清水 康敬 氏(東京工業大学大学院 社会理工学研究科 教授/教育工学開発センター長)
    永岡 慶三 氏(メディア教育開発センター 研究開発 教授)

    公共ホームページ[good site]運動実行委員
    久保田了司(財団法人 AVCC 専務理事)
    野部  栄(財団法人 AVCC 主任研究員)

    公共ホームページ[good site]運動事務局
    丸山  修(財団法人 AVCC 普及啓発部長)
    山田 瑞恵(財団法人 AVCC 普及啓発部員)
    三品 美紀(財団法人 AVCC 普及啓発部員)

審査方法

 事前にAVCC事務局内において、対象の50サイトを下記のポイントから評価し、受賞候補をリストアップしました。この事前評価をもとに、審査委員会において実際にサイトを見ながら各サイトについて議論を行いました。

  • 情報(ページ)の操作性
  • 情報の更新状況
  • コンテンツの充実度
  • インターネットの新しい活用へのチャレンジ性
  • その他

賞 品

 1997[good site]賞記念品及び図書券(1万円)
 サポートプログラム

  • 対象:1997[goodsite]賞 受賞サイトの中から4サイト(希望者)  
  • 課題:年3回レポート提出  
  • 金額:年間12万円


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